日本経済、2年以上にわたり最速のペースで成長

18日8月2017年
Sterling House Trust | 日本経済
第2四半期を迎えた日本経済は、個人消費と設備投資が2年以上に亘って最速のペースで成長。政府公開の統計によると、国内総生産(GDP)は4〜6月期に4%の伸び率で拡大し、2.5%だとする兼ねてからの上昇予想を上回りました。経済は前四半期に比べて1%増加。日本は、支出と投資によってここ10年で最長の経済発展を見せています。世界第3位の経済を支えるのは、スマートフォンやメモリチップを含む輸出の増加。また、東京で2020年に開催されるオリンピックへの投資は、ここ数カ月で日本経済を押し上げる力となっています。

堅調な国内需要は、第2四半期の輸出の減少相殺に貢献。このような経済の伸びはアベノミクスの産物なのでしょうか?ある程度はそうだと言えるでしょう。確かに、個人消費とビジネス投資の伸びは大歓迎以外の何物でもありません。ただし、6四半期連続の成長は、日本における10年ぶりの最高水準かもしれないものの、それは他の先進国と比べたところそれほど印象的な活躍ではありません。アベノミクスは未だ未完成。0.4%のインフレ率は依然として日本銀行の目標とする2%を大幅に下回っています。そして、日本の急速な高齢化と労働力の減少という人口学的課題からも目を背けることはできないでしょう。アベノミクスの議題として、より多くの人々が労働市場に参入できるようにはからうという計画があります。つまり、日本には働き口が必要なのです。